福祉系の仕事として、ケアクラーク(介護事務)から社会福祉士を目指す人もいます。
ケアクラークは事務なので実務経験にはカウントされないのですが、福祉施設などに勤務している場合は社会福祉士受験のバックアップが受けやすい場合もあるので、チャレンジしてみるのもよいでしょう。
ケアクラーク(介護事務)とは
ケアクラーク(介護事務)とは、介護事務業務についての技能資格です。そもそも介護事務は資格が必要な仕事ではありませんので、無資格で活躍している人もたくさんいますし、未経験でも採用されれば働くことは可能です。
そんな中でケアクラーク(介護事務)の資格を取るということは、介護事務のスペシャリストとしての技能を証明するためのものであり、採用する場合には即戦力として期待する施設がほとんどです。
受験資格はなく比較的試験の難易度も低いため、ある程度きちんと勉強していれば得点の取れる試験になります。
試験は年に6回全国各地で行われており、学科試験と実技の両方が行われます。学科実技それぞれ70%以上で合格となり、合格すると技能認定合格証が交付されます。
良く似た職業に医療事務があります。こちらも若い女性から主婦に人気のお仕事です。
事務では実務経験にならない
ケアクラーク(介護事務)から社会福祉士へのステップアップを希望する人もいますが、その場合はどのような実務を行っていたかによって受験できるかどうかも違ってきます。
社会福祉士の国家試験を受けるためには、4年制の大学を出ていない場合、実務経験が必要になりますが、介護事務として働いていたのでは受験資格に必要な実務経験とはみなされません。
社会福祉士の場合、実務経験にはかなり細かい規定があって、施設も業務内容も指定されたものでないと認められないのです。
介護施設は指定されている場合が多いのですが、業務内容は基本的に相談業務を行っていないといけないので、レセプトの作成や保険料計算などの事務作業では認められないということです。
ケアクラーク(介護事務)から介護福祉士になるには
ケアクラーク(介護事務)から社会福祉士の受験を希望するのであれば、まずは上司に相談して施設内で相談業務を行う部署へ配属してもらいましょう。
そこで実務経験を積んでから一般養成施設などに通うのがスムーズです。
4年制大学を卒業していれば実務経験がなくても養成施設に入ることはできますが、実務経験がないと結局養成施設で実習をおこなうことになり、仕事と勉強の両立が難しくなります。
ケアクラーク(介護事務)に比べて、社会福祉士は受験資格も厳しいうえに国家試験も難易度が上がりますが、合格して資格取得ができれば仕事の幅は大きく広がります。
介護施設によっては、取得をサポートしてくれる場合もあるので、勤務先に相談してみるとよいでしょう。
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