社会福祉士の役割は働く施設によってさまざまです。
権利譲渡事業
介護現場で、社会福祉士の役割として以前から権利擁護事業がありました。
これは例えば成年後見人制度のように、高齢者が認知症を患い、財産管理が出来なくなってしまうケースがあります。
そんなとき、財産管理をする代理人を選んで管理していくために手続きが必要になります。
これを社会福祉士と弁護士や司法書士などの法律関係者とご家族の方で決定していく役割があります。
病院での相談員としての役割
また病院の医療ソーシャルワーカーや施設の相談員といった役割を担う事もよくあります。
これは病院の患者様の入院と退院、施設の利用者様の入所と退所をマネージメントする仕事です。
そのため医師を含むあちこちの職種のスタッフやご家族様、ご本人様と面談して、調整していく必要があります。
介護施設での役割
また、2015年から3年間で要支援の高齢者について、どのような制度に変わって行くかが議論されていますが、そうした要支援の高齢者の方の介護予防に力を入れている地域包括支援センターでの役割もあります。
こうした社会福祉士と保健師、地域主任ケアマネージャーでチームを組んで、要支援の高齢者が要介護になりにくくするため、予防していく仕事です。
ここでも社会福祉士の仕事は主に相談業務になってきます。
こうした相談業務では、ご家族の方や利用者様、患者様の意見を聞いて、必要なサービスを紹介して、各現場のスタッフや他の施設や病院にいる相談員と調整して行く必要があります。
このため、同じ社会福祉士になる方々とは、その後の仕事で顔を合わす機会もよくありますので、出来るだけ顔を繋いでおくと良いですよ。