以前は児童相談所で働く保育士でした
私が社会福祉士を目指そうと思ったのは、保育士として働いていた児童相談所にいた社会福祉士の影響でした。
テキパキと仕事をこなす社会福祉士の女性とよく話すようになり、彼女も昔は保育士だったと聞いて、そんな道があるのかととても驚いたものです。
「もともと児童養護施設に保育士として勤務していて、夜間の養成施設で2年勉強して国家試験を受けた」と教えてくれました。
わたしは保育士になるために短大を卒業し、保育園にも勤務した後、4年前から今の児童相談所で働いていたのですが、何か新しいことをやりたいと思っていたタイミングでもありました。
福祉系通信制大学に進学
夫にも相談していいんじゃないかと言ってもらい、社会福祉士になるための日本福祉大学の通信制3年に編入して勉強を始めたのが31歳の時、子育て中の主婦でした。
仕事をしながらの勉強は思った以上に大変で、正直なところ何度も仕事を止めて社会福祉士になってから就職活動をすればいいかな、とも思いました。
当時子供も小さくて手がかかりましたし、昼間は児童相談所で働き、帰ってから家事や子供の世話をして、勉強時間はそれほど多くは取れないので短時間にできるだけ集中してできるように頑張りました。
夫も家にいるときはできるだけ子供の相手をしてくれるなど、私が勉強時間を取れるように協力してくれたのでずいぶん助かったのを覚えています。
家庭がある場合は、家族の協力がないと絶対に無理ですね。
仕事を止めても夫の給料があるので食べてはいけたのですが、仕事をしながら資格を取ったという同僚の社会福祉士の体験を聞いていたので、なんとか仕事をしながらやり遂げたいと思ったのです。
ただの負けず嫌いですけどね。
日本福祉大学ではオンデマンド講義があるので、なるべく通学しなくてもいい方法を選択しました。
ただ、試験対策等の講義は直接受けたかったので、子供を夫に頼んで通うことにしました。
そして4年生の卒業前になんとか1回で合格。
保育士から社会福祉士に転職に成功
資格取得後に社会福祉士として児童相談所に転職しました。
仕事の幅はかなり広がりましたし、保育士の知識と経験が活かせているのもうれしいです。
チャレンジするときに悩んだ理由の一つが、保育士じゃなくなるということだったのですが、やってみると決してそんなことはありませんでした。
勤務先が児童相談所だからというのもあるでしょうが、保育士の経験が役に立つこともとても多くて、だからこそ実務経験として認められているんだなと感心したものです。
通信制大学に入学して、国家試験の受験勉強をした2年間は本当に大変で、もう二度とできないだろうなという感じですが、やってよかったとは思っています。
同じ立場でチャレンジを迷っている人がいたら、背中を押してあげたいですね。